ピーテル・ブリューゲル


今年、東京美術館に

ブリューゲルの絵が来日すると聞き

初夏に想いを馳せる中山。

美術館が好きで、特に

画家のピーテル・ブリューゲル(父)の

絵がとても好きです。

一枚の絵にことわざを散りばめた

「ネーデルラントの諺」や

有名な「バベルの塔」も好きなのですが

一番胸を打たれた絵が「大魚は小魚を食う」です。

弱肉強食の世界、繰り返す輪廻のようなものが

この絵の中に詰め込まれている様に思います。

ピーテル・ブリューゲルの絵は

「怖さ」をしばしば感じるものがありますが、

その「怖さ」のモデルはいつだって

生きている私たち人間である事を

忘れてはいけないのだと思います。



「ごらん、息子よ。私はずいぶん前から知っていた。大きな者は小さな者を飲み込むのだよ。そして、繰り返すのだよ。誰かを疑えば、それはいつか必ず自分に返ってくるのだよ。」


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